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ドジャース メジャーリーグ 大谷翔平

メジャーリーグのDFAとは?戦力外通告との違い【ドジャース大谷の仲間の実例も紹介】



メジャーリーグを見ていると、DFAという言葉をよく聞きますね!

「DFA、事実上の戦力外に…」というフレーズです。

日本のプロ野球の戦力外通告とは異なるのですが、その辺をわかりやすく解説していきますね!

DFAの仕組みを知って、メジャーリーグをもっと楽しみましょう!

ポイント

  • DFA=メジャー契約できる40人枠(ロースター)から外れること
  • DFAになっても即マイナー契約になったり、即解雇ではない
  • 7日間以内にトレード、もしくはウェーバー公示で移籍が行われる
  • それが実現しないようであればマイナー契約か自由契約に(退団)
  • メジャーの場合、DFAになっても意外と次に拾うチームはある
    ※ただし高額年俸での契約プレーヤーを欲しい球団はない
  • 自由契約になってから、次の球団と契約できる選手もそれなりにいる
  • 日本のプロ野球は「戦力外通告=キャリア終了」に等しいけど、MLBはそうでもない

DFAとは、ロースター40人枠から外れること!(=戦力外)

【まずはこれを理解】メジャーリーグのロースターの仕組み(日本で言う1軍選手)

メジャーリーグでは、直接支配下における選手は40人となっています。

そのうちベンチ入りできるのは26人まで。

これがいわゆる、ロースター枠(Roster)っていうやつですね。

  • ロースター:40人
  • アクティブ・ロースター:26人

アクティブではない14人については、メジャーリーグの選手ですがマイナーリーグで試合に出たりして26人枠でいつでも活躍できる準備をしています。

このロースター枠40人が、日本のプロ野球でいう一軍のようなイメージです。

アクティブ・ロースター26人が一軍、残りの14人が二軍という考え方でも良いかもしれませんね。

プレーオフに出られるのは8/31時点のロースター選手のみ

MLBではプレーオフ、いわゆるポストシーズンが華です。

シーズンを通してここに出るためにチームで頑張る、それがMLB。

ですが、プレーオフで試合に出場できるのは8/31時点でロースター40人枠に入っていることが条件。

そのためプレーオフ進出を狙ったり、プレーオフ勝ち上がりを狙いたいチームはそれまでにトレードで良い選手を確保する動きに出やすいです。

※厳密にいえば7/31のトレードデッドラインまでに有力選手獲得に動きます。

参考:MLBプレーオフの仕組み。トーナメントやワイルドカード枠について

DFA=このロースター40人枠からの除外!7日以内に…

上記で説明したチームのメジャー契約選手40人(ロースター)。

ここから外れて、しまうと「DFA」入りになります。

DFAというのは「Designated for assignment」の略。

(40人枠からは外れますが)メジャー契約で居られる7日間の移籍猶予期間みたいなものです。

このDFA7日間のうちに・・・

  • トレードに出されるか(成立しない可能性も大いにあり)
  • もしくは「ウェーバー公示=保有権の放棄リスト」に載り、他チームで獲得したい申し出あれば交渉

となります。

ウェーバー公示とは??

ウェーバーというのは、選手の保有権を放棄すること。

そしてそれを全球団に公示するのが「ウェーバー公示」です。

所有権の放棄ではありますが、年俸含む契約条件は今の球団が面倒を見る前提です。

その上で「ウェーバー公示」を見て他球団から獲得の申し出あれば、弱いチーム(勝率の低いチーム)が優先的にその選手を獲得する権利を得るんですね。

DFA後、トレード/移籍しない場合はマイナー契約か自由契約に

DFAで他チームへの移籍が行われなかった場合ですが、この時点でメジャー契約は終わり。

今の球団とマイナー契約を結び直すか、それが嫌なら自由契約(退団)となります。

※これを完全解雇と捉えてもいいでしょう。

自由契約となってからFA(フリーエージェント)で他球団との契約を模索し次が見つかるケースも少なくないです。

でもそれがダメであれば引退の道しかありません。

DFA後、給料はどうなる?もちろん支払われます

契約期間が残っている以上、DFAになってもそれ以降も給料、年俸は保証されます。

  • ウェーバーで獲得されたら、その獲得球団が残りの契約を引き継ぎ(給料も新球団から)
  • 獲得球団なしであれば、今の球団が引き続き支払い

ちなみにですが、獲得したい球団が出てきてもそれを断ってFAになることも可能です。

ですがその場合は残っている契約期間分は破棄となります。

そもそもなんでDFAがあるの?

40人のロースター枠に要らない場合、マイナーに落とせば良くない?と思いませんか?

でも選手にとってはそれはかなり不利な条件になってしまいます。

あんなところ絶対に嫌だ!という選手も多そう…

メジャーとマイナーでは天地の差がありますからね(^_^;)

※日本のプロ野球における1軍、2軍という差ではありません。もう別物ですよ、マイナーリーグは…。相当なハングリー精神がないと厳しいと思われます。

そのため、メジャーでは労使協定によりすぐにメジャー解雇されない仕組みを作ったわけで、それこそが「DFA」。

即マイナー契約にはしませんから、DFA期間で他チームへの移籍(=メジャー契約の維持)を目指しましょう!という感じですよね。

特にある程度年齢の進んだ中堅以上の選手であればマイナーにはもう行く精神力がない。。。だから他チームのメジャー契約の可能性だけを追求して、野球人生を決めたい!というケースも多いと思います。

DFAになっても拾うチームはけっこうあるよ

メジャーリーグにおいて、DFAは日常茶飯事です。

いろんな選手のキャリアを見るとわかるのですが、意外とDFAになってもいろんなチームを渡り歩いている人は多いんですよね!

DFAっていうのは、(能力不足は否めないとしても)その時点でそのチームに必要がないだけ、という話です。

能力があってもフィットしきれないこと、ありますもん。

なのでチーム状況によっては他の球団から求められることもあるのです。

メジャーはチーム数も多いですからね!

※もう少し弱いチームでの活躍が期待されたり、その選手がチームのウィークポイントを埋める可能性がある場合など。

最近で言えば筒香嘉智選手。

✅ 横浜DeNA、レイズ《DFA》、ドジャース、パイレーツ《DFA》、ブルージェイズ(マイナー)、レンジャーズ(マイナー)

と移動していますが、レイズとパイレーツでDFAになっています。

※ただしパイレーツDFAの後は獲得チームはおらず、自由契約になってからブルージェイズとマイナー契約をしています。

DFA後、トレードやウェーバー公示を経ての移籍ではあれば力を認められている証拠と言えそうです。ですが自由契約になってからの(新球団との)契約であれば、活躍してくれればラッキーくらいの感じで見られてる可能性が非常に大きいでしょうね。

高額年俸の「負の遺産」選手はどこも獲らない

DFAになる選手には、かなりの高額年俸で契約したけど活躍できなくなった選手もいます。

こういう選手の場合、どの球団でもウェーバーでは獲りません。

だって、ウェーバーで獲得すると残りの契約をその球団が引き継ぐことになるからです。

こういう選手の場合、FAとなるのを待ってから最低年俸での獲得で次を契約することがお決まりですね。

DFAでマイナー契約、からのメジャー再昇格もある(希望は捨てるな!)

DFAになってしまうとそのチームでは絶望的?と感じてしまいやすいです。

たしかにそれはあるんですが(^_^;)、獲得球団がなくてそのままマイナー契約になり、でも頑張ってメジャー再昇格というケースもたまにありますよ。

特に若い選手であれば、です。

例えばエンゼルスのマイク・メイヤーズ投手。

2022年5月にDFAとされるもウェーバー公示で獲得球団なし。

エンゼルスでマイナー降格して、再び8月にメジャー契約を果たしました!

➔メジャーの舞台で最長イニング無失点

ですが、、、9月にはまたDFA、マイナーに。10月にFAとなった、という落ちがあります。

ドジャースだと投手のブレント・ハニーウェルの例が記憶に新しいです。

獲得後割とすぐにDFAになるもウェーバーで獲得する球団はなし…

マイナー行きをやめてFAになることもできたのですが、マイナーに行ってメジャー再昇格。

結局ポストシーズンでは負け試合ですが大事なロングリリーフをし、マックス・マンシーからも称賛されていますからね!

ワールドシリーズでブルペンを休ませ、第6戦の勝利につなげた影の功労者です!

力のある選手はDFAで新天地に行くだけで活躍することも!

ヤンキースで不良債権とまで呼ばれるようになったアーロン・ヒックス。

2018年に7年7000万ドル(約100億9200万円)の契約をしていましたが、その後は低迷。

2022年には打率.216、8本塁打、40打点という結果になっていました。(ちゃんと130試合出てます!)

そして2023年5月についにヤンキースからDFA、そしてウェーバーでクレームされずにFAに。。。

その後無事オリオールズへの移籍がきまったわけですが、ここからまさかの打ちまくりww

参考記事:解雇後に復活…101億円男にヤ軍ファン「最悪だ」 “歓迎ビデオ”には大ブーイング

ヤンキースとの対決でも3戦連続ヒット。

アーロン・ヒックス選手がこの後も活躍するか?はわかりませんが、プレッシャーのキツイチームで力を発揮できなくなることはよくあります。

本来力のある選手は、このように環境が変わるだけで本来の成績を取り戻すこともあるんですよね。

これはDFAによって全員が幸せになれた例と言えそうです。

※ヤンキースはどう思っているかわかりませんが(^_^;)

DFAとプロ野球・戦力外通告の違い

  • メジャーの「DFA」
  • 日本のプロ野球の「戦力外通告」

基本的には戦力外という意味では同じです。

違いとしては以下の2点になるかと思います。

1、移籍/マイナー契約があるかないか、完全契約終了か

メジャーリーグのDFAの場合ですが、他球団への移籍はまずまず実現します。

実際、何度かDFAになって、それでも他チームに移籍して…いうMLB選手はそれなりに多いですよ。

もし移籍が決まらなかった場合でもマイナー契約になることが多いです。

ただしマイナーリーグは日本プロ野球の2軍よりも過酷なので、そこで同じように比較は出来ませんけどね(^_^;)

マイナーだと3軍、いや社会人野球くらいの感じでちょうどいいでしょうか。

DFA➔自由契約(解雇)になってから新球団が手を差し伸べるケースもまた多いです!

その反面、プロ野球の戦力外通告は完全なるクビ。

どういう形であれ、その球団に残ることはありませんよね。

トライアウトを受けても獲得球団はほぼ表れませんし…。

実質的にプロ野球でのキャリア終了のお知らせ、ですもんね…

2、シーズンの途中か、終わりか

メジャーリーグのDFAはシーズン途中に通告されます。

対してプロ野球の「戦力外通告」はシーズンの終わりですよね。

来季は契約しませんよ、と。

そもそもMLBとNPBの選手登録の仕組みが全然違うので、こういう形になっています。

2024年 ドジャースのDFA(大谷選手の仲間たち…)

大谷翔平選手の活躍でメジャーリーグにハマっている方は多いと思います!

そうなるとやっぱりドジャースのチーム状況も気になるもの…

DFAの情報が出るとドキッとしますよね。

そんなわけで、最近のドジャースのDFAに関して選手やその動向をご紹介しておきます。

2024/8/23(金):ジェイソン・ヘイワード(外野)

クリス・テイラーの復帰に伴いDFAとなりました。

年俸900万ドルなのでウェーバーで獲得する球団はないと思われ、FA後にどうなるか、ですね。

※その後、アストロズ入団が決定しました!

2024/8/20(火):ニック・アーメド(内野)

マックス・マンシーとエドマンのILからの復帰に伴ってのDFAです。

2024/8/19(月):ブレント・ハニーウェル(ピッチャー)

ハニーウェルはパイレーツをDFAとなり、ウェーバーで7月にドジャースが獲得した投手。

10試合に登板して防御率2.21でしたが、ベン・カスパリウス投手のメジャー契約に伴いDFAとなりました。

ウェーバー公示中での獲得球団はなく、マイナーリーグ行きを受け入れています。

その後はまたメジャー昇格し、プレーオフでも投げたのは記憶に新しいところですね!

2024/8/13(火):アーメッド・ロザリオ(外野)

左手骨折のベッツが復帰しますので、アーメッド・ロザリオがDFAとなりました。

レイズから再獲得したばかりなんですけどね…

その後ウェーバーでレッズが獲得しています!

2024/7/23(火):ジェームズ・パクストン(ピッチャー)

リバー・ライアン投手とのメジャー契約に伴い、パクストンがDFAに。

2024年から1年契約のパクストンですが、この時点でチーム2位の8勝を上げて防御率は4.43

6月7月が低調だったこともDFAの要因でしょうね。

カーショウとグラスノーが復帰する点も大きいです。

その後はトレードで古巣レッドソックスに行きましたが、9月に現役引退となりました。

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