日ハムからポスティングシステムでのメジャー挑戦をした上沢直之投手。
タンパベイ・レイズとのマイナー契約が決まり、年俸も激安の22万5000ドルに。
ですがその後、「譲渡条項」を行使してレッドソックスとマイナー契約、メジャーで2試合だけ投げましたね!
2025年はプロ野球復帰でソフトバンクと合意…年俸で言えば日本ハムのラストイヤーすらも超えるようです!

ポイント
- 上沢直之投手の年俸推移としては、480万円から始まりプロ11年目には1億7000万円到達
- キャリアハイは2021年の12勝6敗、防御率2.81
- 2023年はパ・リーグ最多の170イニングを投げて防御率2.96
- 2024年はMLBレイズとマイナー契約が成立
- 年俸は22万5000ドル(3300万円)だけど、メジャー昇格なら年俸250万ドル(約3億7,000万円)確定
- 別途、イニング数に応じた出来高ありで最高350万ドル
- 日ハムへの譲渡金は最小90万円、最高で7500万円
※結果、最小の90万ほど(6,250ドル)になったみたいです - オープン戦では4試合に登板(うち先発2試合)し、防御率13.03
- 開幕前にレイズから3A行きを通達⇒「譲渡条項」を行使しレッドソックスに移籍
- メジャーで2試合4イニングだけ投げてシーズン終了
このページで分かること
上沢直之の年俸推移と成績など(日ハム➔MLB➔ソフトバンク)
投手・上沢直之はドラフトで6位指名入団でした。
年俸480万円からスタートし、プロ野球では1億7000万円まで行っています。
そして2024年からはメジャー昇格を目指して、年俸が大きく下がってもレイズ傘下のマイナーチームでスタートですよ!
✅NPB日ハム時代(11年間)
480万円➔480万円➔500万円➔2300万円➔2400万円➔1000万円➔2400万円➔7000万円➔6000万円➔1億5000万円➔1億7000万円
✅MLBレイズマイナー⇒レッドソックス・マイナー(その後メジャー昇格)
22万5000ドル(約3300万円)+出来高
✅(再)MPBソフトバンク
4年総額10億円
レイズ・マイナーでは年俸22万5000ドルですが、メジャー昇格で年俸250万ドルは確定。
日本円で3億7000万円ほどですが、それであればプロ野球最終年から2億円アップという年俸推移になります。
結局メジャーで投げたのは2試合だけ(2024/5/3、5/4)。
イニング数は4回だけで、打者16人で被安打2でした。
そして日本復帰でソフトバンクですが、日本ハム時代の年俸を超えるオファーです!
上沢投手の年俸推移表
※成績に関しては「NPB個人年度別成績ページ」も併せてご参照ください。
西暦 | 年齢 2/6生まれ |
年俸 | この年の活躍、成績など |
2012年 ※ドラフト6位 ※日ハム入団 |
18歳 | 480万円 契約金2,000万円 |
特になし |
2013年 | 19歳 | 480万円 | イースタン・リーグで18試合に登板 |
2014年 | 20歳 | 500万円 | 22先発で8勝8敗、防御率3.19 21U野球ワールドカップの 日本代表でベストナイン |
2015年 | 21歳 | 2300万円 | 先発13試合で5勝6敗、防御率4.18 |
2016年 | 22歳 | 2400万円 | 右肘関節滑膜ヒダ切除術で登板なし |
2017年 | 23歳 | 1000万円 | 15試合先発、4勝9敗、防御率3.44 |
2018年 | 24歳 | 2400万円 | 25試合先発、11勝6敗、防御率3.16 |
2019年 | 25歳 | 7000万円 | 自身初となる開幕投手に抜擢 6月に打球が当たり左膝蓋骨を骨折 11試合先発で防御率3.15 |
2020年 | 26歳 | 6000万円 プラス出来高 |
15試合先発、8勝6敗、防御率3.06 怪我からしっかり復活! |
2021年 | 27歳 | 8500万円 | 11試合連続でのQSをマーク! 24試合先発、12勝6敗、防御率2.81 ※キャリアハイ |
2022年 | 28歳 | 1億5000万円 | 8勝9敗、防御率3.38 |
2023年 | 29歳 | 1億7000万円 | 9勝9敗、防御率2.96 リーグ最多の170イニングを消化! |
プロ野球11年目が終了し、ここで⚾ポスティングでMLB挑戦 | |||
2024年 ※レイズのマイナーへ |
30歳 | 22万5000ドル ※メジャー昇格で250万ドル &出来高で最高350万ドル |
レイズからの3A行き通達を受け 契約内の譲渡条項を行使! ⇒3/28 Rソックスに移籍しメジャー昇格を目指す メジャー昇格し2試合、4イニングだけ投げる |
プロ野球復帰を決意 | |||
2025年 ※ソフトバンク |
31歳 | 4年総額10億円 | 日本ハムではなくソフトバンクへ |
ソフバンでの日本復帰には厳しい声も多い…
上沢直之この投稿から10ヶ月後にSBってなんなんだよ
険しい道って笑えてくるわwwwwwwwwwww#sbhawks pic.twitter.com/32JUmhFhV0— hlskcjdl (@hlskcjdl) December 15, 2024
20億を蹴ってでも古巣に恩返しがしたかった黒田博樹と10億に目が眩んだ上沢直之。
黒田さんは上沢の2倍の額でも古巣に戻ったのにな…#上沢直之 #黒田博樹 pic.twitter.com/nl89OXGu4o— モグ (@mogu9250) December 15, 2024
上沢は自分のためにちゃんと説明した方がいいと思うな。
今の外からみた印象↓だから
・マイナーならやめた方がいいという忠告をきかずポスティング
・家族のせいにして1年で帰国
・帰国後ファイターズの練習施設を利用
・鍵谷のセレモニーや野球教室でお帰りムードを演出
・ソフトバンクと合意— 5582m (@5582m1) December 15, 2024

「これは言われているのは見ているけど、ルールだから仕方なくないって思う。契約ごと、お金は個人の問題で家族の問題もありますし。そんな、その人の、他人に男気を求めるのはちょっと違うなと僕は思う」
上沢直之とレイズの契約詳細、年俸を解説
- まずはマイナー契約で年俸22万5000ドル(約3,300万円)
- メジャー昇格なら年俸250万ドル確定(約3億7,000万円)
- 出来高はイニング数に応じて設定あり。最高160イニングで年俸350万ドルになる。
- 日本ハムへのポスティング譲渡金もそれに応じて変動
上沢直之投手
レイズに決めた理由
「ピッチャーの事に対する球団全体のプライドというか、そこで勝つんだという思いを感じたので、僕の中では決め手になりました。僕のことを調べて理解してくださってくれていることがあるので」https://t.co/cjedxSEj8Z pic.twitter.com/QivLVPCXhA— Fighters☆SPIRITS β (@hnhfspir) January 19, 2024
メジャーとマイナーのスプリット契約!年俸10倍
上沢直之投手の契約タイプとしては、いわゆるスプリット契約です。
マイナースタートなのでまずはマイナーでの年俸が決定。
そしてメジャー昇格なら新しくそれ用の契約と年俸が決まるというものです。
決定済みの内容としては以下の通りです。
- マイナー:年俸22万5000ドル
- メジャー:年俸250万ドル+出来高
-サインボーナス2万5000ドル
-出来高:70イニング消化で10万ドル、その後10イニング毎に10万ドル増。最大160イニングで年俸350万ドルに。
メジャー昇格で年俸は10倍以上ですね!
更に160イニングの消化ができればもっともらえます。
出来高考慮の年俸推移表
出来高条件 (投球回数) |
もらえる出来高 | 年俸 | 日本円換算 1ドル148円 |
70イニング | 10万ドル | 260万ドル | 3.85億円 |
80イニング | 20万ドル | 270万ドル | 4.00億円 |
90イニング | 30万ドル | 280万ドル | 4.14億円 |
100イニング | 40万ドル | 290万ドル | 4.29億円 |
110イニング | 50万ドル | 300万ドル | 4.44億円 |
120イニング | 60万ドル | 310万ドル | 4.59億円 |
130イニング | 70万ドル | 320万ドル | 4.74億円 |
140イニング | 80万ドル | 330万ドル | 4.88億円 |
150イニング | 90万ドル | 340万ドル | 5.03億円 |
160イニング | 100万ドル | 350万ドル | 5.18億円 |
ちなみにですが2023年シーズン、レイズで投球回数70を超えたのは6人。
100回超えは5人でした。
※ザック・エフリン、アーロン・シベル、タイラー・グラスノー、シェーン・マクラナハン、タジ・ブラッドリー

キャンプ中の契約破棄オプションも
メジャー開幕前の春のキャンプ(スプリングトレーニング)ですが、その終盤にレイズは上沢直之投手と契約破棄(解除)できるオプションを持っています。
これをされてしまうとレイズでは道半ばでキャリア終了。
他のチームとのマイナー契約か、プロ野球復帰しか無いと思われます。

日本ハムからレイズ移籍の #上沢直之、キャンプ終盤に契約破棄できる権利保有と米地元紙報道
マイナー契約の選手がキャンプ終盤で契約破棄する権利を持つことはメジャーでは一般的。https://t.co/oiPotHFkI4
— ニッカンMLB情報 (@MlbNikkan) January 22, 2024
他球団への譲渡条項もあった!レッドソックスへ
契約破棄オプション以外に譲渡条項もあった模様です!
要はレイズに所属中でも他球団からのオファー(同じ契約条件での移籍)を認めてね、ってことだと思われます。
メジャー移籍時に複数球団から打診があったようですが、このタイミングでレッドソックスが獲得へ。
※Rソックスが興味を示し、でもレイズがメジャー契約をしなかったのでRソックス行きを決めたようですね!
日本時間で3/28に移籍が成立し、まずはRソックスのロースター40人枠に登録されました。
あとは開幕時にメジャー昇格の26人枠に入ればMLBプレーヤーの誕生です。
とは言え、もう少しはマイナー選手として様子を見るというパターンも十分にあり得るでしょうね!
日ハムへの譲渡金は90万円~7500万円
上沢直之選手とレイズの契約はメジャー昇格できるかどうかで大きく違います。
年俸も全く違うので、これは日ハムへの譲渡金にも大きく影響するんですよね(^_^;)
仮にマイナーのままであれば譲渡金は最低の6250ドル、約90万円。
逆に開幕からメジャー昇格し、出来高全達成なら譲渡金は51万6250ドル、約7500万円となります。

結果、譲渡金は6,250ドルだけだったみたいですね…これは日ハムも痛い( ノД`)
メジャー年俸250万ドル契約できても圧倒的に安い現実
もし上沢直之選手がメジャー契約を勝ち取って年俸250万ドル確定しても、他の日本人メジャーリーガーと比較するとかなり年俸が低いです。
日本のプロ野球からのMLB挑戦という意味でも、この年俸で契約した選手はほぼいません。
強いて言えば、大谷翔平選手がエンゼルスに来た時の年俸が54万5000ドル。
これはポスティングの25歳ルールによるものでした。
ちなみに上沢選手と同じタイミングでカブスとメジャー契約した今永昇太選手は4年で5300万ドル。
平均年俸1325万ドルですからね。
まぁ上沢選手は年俸云々じゃなく、先のビジョンも見据えてのレイズマイナーとの契約だったんでしょう!
ハングリーにのし上がることを心から期待したいですね。
